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お盆の仏花について
こんにちは。フローラルホールの友田慶子です。
主に、フローラルホールで開催されるフラワーアレンジメントの教室で講師を務めています。
お花を使ったイベントは不定期ですが、年に3回ほど実施しています。はじめは生花を使ったアレンジメントが多かったのです
が、最近はハーバリウムが人気で当ホールでも定員オーバーになるほどでした。同じ材料を使ってもそれぞれの違う表情を見せ
るお花達に不思議な力を感じます。出来上がった作品を手にしたお客様の笑顔はとてもキラキラしていて、私もこの仕事ができ
て幸せだなとつくづく感じます。私は会館の外でも週2回、枚方でアレンジメント教室を開いていますが、お花に向き合う理由
はひとそれぞれで、「趣味として」とか「教室を開きたい」とかの他に「癒やしのため」「自分だけの時間」「無になるため」
という風にメンタル的な部分で通うかたも多くいらっしゃいます。お花が1輪あるだけで部屋が明るくなったり、ほっとしたり
しますよね。最近はスーパーでも気軽に購入できるので、ジャムの空き瓶にでも飾ってあげると可愛いですよ。ぜひお花のある
生活、楽しんでくださいね。フローラルホールでは9月に「最後のハーバリウム体験」を予定しています。広報紙などでご案内
しますのでお楽しみに!
※9/1より予約承ります。お早めのご予約をオススメいたします。
さて、夏休みに入り、そろそろお盆の時期となりましたね。「お盆」にもお花が欠かせませんが、そもそもお盆の由来ってみな
さんご存知でしょうか?私も気になったので調べてみましたのでご紹介しますね。
《お盆とは》
お盆とは、日本古来の祖霊祭祀(神道)と仏教が融合して出来た習慣といわれています。「亡くなったご先祖様がこの時期に浄
土から現世に戻り子孫と交流する」という行事が風習化したもの。元々は農耕儀礼や祖先のお祀りの習慣が融合して今の形態へ
と発展したので地方によって様々です。時期は地域によって異なり、関東は太陰暦の7月15日を中心とした期間に行われている
のに対して、それ以外の地域は太陽暦の8月15日を中心とした期間が多いようです。お盆のお供えですが、仏教では五供(ご
く)と言い「お香」「お花」「灯燭」「飲食」「浄水」の五つを供えると良いとされます。
「お花」を手向けるという風習は古代遺跡などから植物が発見されているので、かなり昔から行われていたことが証明されてい
ますが、ここでは、仏教においての「お花」との関わりをひもといてみました。昔、お釈迦さまが前世で修行中に燃燈仏(ねん
とうぶつ)という方に出会い「あなたは後の世で釈迦仏となるであろう」と予言されました。その方に感謝の気持ちを花に託し
て捧げたのが始まりと言われています。そして、シッダールタとして生まれたときには、まわりの花々やつる草が彼を守るよう
に巻き付いていたとも言われています。物言わぬ花が雨風に負けずけなげに咲き続ける姿が修行する僧に重なることから、仏教
に欠かせない存在となったのだそうです。
《仏壇に飾るのにふさわしい花とは?》
お釈迦さまが燃燈仏に供えた花は青蓮華(しょうれんげ)という青い蓮でした。
このことからもわかるとおり、仏教の象徴となる花は蓮(はす)です。蓮は泥水の中でも可憐な美しい花をつける様子が厳し
い苦難の末に悟りを開く修行の道に通じるとされたのです。仏像の多くは蓮の花に座っているのは「善行した者は極楽浄土に
行き、蓮華の上に生まれ変わる」という教えが元となっているのです。
しかし、蓮は手に入りにくいので菊や榊など長持ちであまり香りの強くない花がよく使われています。かつてはトゲのあるバ
ラやアザミは縁起が悪いとされましたが、最近では故人の好みであれば自由にというふうに変わってきているようです。何よ
りも大切なのはお気持ちです。故人を思う気持ちがあれば、野に咲く花であってもそれが一番の供養となることでしょう。こ
こ数年、夏場などは特に生花が傷みやすいことから、造花やプリザーブドフラワーを使用することが増えてきました。プリザ
ーブドフラワーは生花を特殊な液で加工するため、手触りや色あいはそのままの状態で約3年間は保つことが可能です。フロ
ーラルホールではプリザーブドフラワーの仏花の製造販売も行っております。故人様のお好みに合わせたお花を使って、オリ
ジナルの仏花をひとつひとつ手作りでお届け致します。
詳しくは下記フリーダイヤルまでお問い合わせ下さい。