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最近話題の「終活」について
「終活」って、一体なんなのさ?
皆様、お久しぶりです。
大阪で皆様の家族葬をお手伝いさせていただいております、家族葬会館フローラルホールの吉井と申します。
10月に入った当初は、気温も落ち着いてスーツでも過ごしやすくなったと感じておりましたが、最近は日が落ちるのも早くなり、少し肌寒く感じる日もありますね。
夜になって、独りで居酒屋でお酒を飲むところまでは平気なのですが、その後部屋に帰っても変わらず独りだと思うと、言いようの無い不安と心細さを感じることが多くなりました。果たしてこれは寒さのせいなのか? それとも、生来の寂しん坊体質のせいなのか?
私の感じる不安とは種類が違うものでしょうが、寒い時期になると、何かと将来に不安を感じ、「終活」の相談で会館に来られる方が多くなります。
「終活」って何ぞや?
終活とは、「人生の終わりについて考える活動」を略した造語と言われています。人によって活動内容に違いはありますが、例としては、「生前整理(愛用品・不用品の処理、財産の整理)」、「遺言書の作成」、「葬儀の希望・手配」、「お墓の準備」などが挙げられます。
「終活」という言葉自体は、これまでもちょくちょく耳にすることがありましたが、ここ最近になってこれほどまでに終活という言葉を聞くようになったのは、おそらく女優・樹木希林様のご逝去に影響を受けた方が多いためでしょう。
樹木様は、自身の最期の準備を事前に整え、その最期を「息子」である俳優・本木雅弘様に託していたと聞きます。そんな樹木様とその家族の姿を見て、自分の最期について意識し、終活に臨む方が増えてきたのではないでしょうか。
しかし、終活を始めたいけれど、具体的に何をすべきかわからないという方もおられると思います。ここからは、家族葬会館フローラルホールで皆様のお葬式をお手伝いをしております吉井から、「終活」におけるポイントをお葬式屋さんの目線でお話しいたします。
終活を始められている方なら、「エンディングノート」というものを聞いたことがあるかもしれませんね。最近では本屋などでも取り扱っているところが増えていますし、パソコンが得意な方ならインターネットでダウンロードすることもできるそうです。エンディングノートは遺言書とは違うため、遺産の相続等に関する記載は法的に意味がなく、あくまで「自分の人生を整理していく上でのメモ」、「家族に思いを伝えるためのお手紙」といったものです。
なので、正直に申しますと、エンディングノートという商品を必ず購入する必要はなく、どんなノートを利用してもらってもよいのですが、商品として販売されているエンディングノートには「終活をする上で必要な項目」というものが記載されていて、そこにひとつひとつ自分自身の内容が書き込めるようになっていますので、終活で何をすればわからないといった方には、エンディングノートを購入していただくことをオススメ致します。
(ノートの見やすさや、デザイン・装飾品の美しさによって金額はまちまちですが、書かれている項目の内容については、安かろうが高かろうが大体一緒です)
自分の最期を、そして自分のお葬式をイメージしたとき、傍には誰にいてほしいでしょうか? 中には、「家族だけでゆっくり見送ってほしい」という方や、「友人達にも来てもらって最期も賑やかに過ごしたい」という方もいるでしょう。
ただ、いざという時に連絡をするのは残される家族なので、先に述べたエンディングノートに「自分のお葬式に呼びたい人」の名前や連絡先などを控えておいて、きちんと家族に伝わるようにしましょう。
お葬式に呼びたい方が決まれば、そこからは少し細かく自分自身の情報や願いをまとめていきましょう。例えば、「自分自身が進行している宗教・宗派は何なのか」、「お世話になっている宗教者はいるのか」といった、家族に知っておいてもらう必要のある情報は勿論、「祭壇のお花はこんな色にしてほしい」、「最期にはお気に入りだったお洋服を着て旅立ちたい」、「棺の傍には好きだった酒を供えてほしい」といったような、お葬式に関する希望なども伝えられるようにしましょう。
なんなら、一度葬儀屋さんに足を運んでみて、自分のお葬式について相談してみてもよいかもしれません。葬儀屋さんと相談することで、より具体的に自分のお葬式をイメージできますし、終活についての手助けもしてもらえるかもしれません。フローラルホールでも、終活をされている皆様のため、事前の相談や無料の見積もりをさせていただいておりますので、是非とも終活にご活用下さい。
お葬式の場面で祭壇に飾られる遺影のお写真を自分で選ぶことも、終活では欠かせない一つでございます。最近では昔ほど遺影のお写真について厳しい取り決めも無く、特に家族葬であれば、皆様自由にお写真を選ばれています。服装や年代にこだわらず、自分が最も気に入っているお写真を大切に保管しておきましょう。
遺影で使えるようなお写真に心当たりの無い方には、フローラルホールで11月に開催される「遺影写真撮影会」をオススメ致します。プロのカメラマンをお呼びして、遺影としても使えるお写真をお撮り致します。また当サイトのイベント告知にてお知らせ致しますので、現在終活中の方は是非ともご参加下さい。
※11/4の遺影写真撮影会は終了致しました。
結局、終活で重要なのは何ぞや?
いかがでしたか? 葬儀屋さんが話しているので、終活と言っても少し「お葬式寄り」の内容になってしまいましたが、終活中の皆様のお役に立てたでしょうか?実を言うと、これまで終活のポイントとして挙げてきた内容は、「ご遺族がお葬式の準備で悩んでしまうこと」でもあるのです。お葬式の準備は、いつも急に始まるものです。そんな中、「お葬式に来てほしくても連絡の取りようがない」、「信仰していた宗派がわからない」、「しばらく写真なんか撮っていなかったので、遺影で使える写真が無い」といったことで悩まれた方は、決して少なくありません。終活を進めていくと、おそらく様々な専門家と相談をする場面も出てくるかと思います。それは、法律に関する専門家や、お世話になっている宗教者、私どものようなお葬式の専門家などなど。ですが、終活について最初に相談すべきは、「身近にいる家族」ではないでしょうか。自分の最期のことだからと、一人で抱え込んで進めてしまっては、いざ見送る側に立つ家族が戸惑ってしまうこともございます。終活とは、「自分を見つめ直し、残りの人生を充実させること」であり、「残される家族を安心させること」である。終活に関わる方々は、よく終活についてこのように言い表していると聞きます。「人生の終わり」について考えるわけですから、どうしても暗く悲しい印象もついてきますが、本来、終活が意味するところはもっとポジティブなことなのだと思います。
ご自身の最期というのは、ご家族にとって無関係なことではございません。気恥ずかしさもあるかとは思いますが、「まずは家族に話してみる。」これが終活において重要な一歩目ではないでしょうか。終活の一環としてフローラルホールに来られた方の相談をよく受けていますが、皆様いろいろな考え方を持たれながらも、やはり最後には家族のことを気にかけている方ばかりです。そういった方々と接していると、時折私も自分の最期について考えることがあります。「最期はどうしてほしいのか? 何をすべきか?」まあ、このまま独り身だと、私のエンディングノートを託せる人がいないので、私は私で「婚活」の方に力を入れるべきなんですけどね。・・・いや、冗談ではなく。
最後に
最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました。途中でも紹介しましたように、家族葬会館フローラルホールでは、終活に取り組んでおられる方のために「無料の見積もり相談」を年中無休で行っておりますので、現在終活中の方は是非ともご予約下さい。皆様のお役に立てる日を、スタッフ一同心待ちにしております。