豆知識

オンライン葬儀について

2019年から新型コロナウィルス感染症が私たちの生活に大きな影響を及ぼしております。
いまだ終息が見えず、緊急事態宣言下の中で外出を控えている方も多くおられると思います。今回は、この社会状況やコロナ禍における新しい葬儀の形として注目されている「オンライン葬儀(またはリモート葬儀)」についてお話をさせていただきます。

オンライン葬儀とは

オンライン葬儀とは、遠方にお住まいのご遺族様やご親戚の方、故人様と親しかった方々に、パソコンやスマートフォンなどを用いて葬儀の様子を配信し、遠方からでも参列していただける形式をさします。

昨今のコロナ禍の中で新しい葬儀の形式としてオンライン葬儀が注目されていますが、最近新たにできた形式ではなく、元々は海外にお住まいのご遺族様や、病院、介護施設などに入院または入居されている高齢者の方など、急な葬儀に参列するのが難しい方へ向けて、SkypeやZoom、LINEなどの無料アプリを使い葬儀の様子を配信するというサービスがルーツとなっているそうです。

オンライン葬儀のメリット

ここからは、オンライン葬儀を行ううえでのメリットについて紹介させていただきます。

インターネット環境さえあれば、どこからでも葬儀に参列可能
オンライン葬儀では、Zoomなどのビデオ通話機能付きのアプリを用いて、インターネットを通じて葬儀の様子を配信します。
そのためインターネット環境さえ整っていれば、世界中の場所を問わずに葬儀に参列できるということが一番メリットと言えるでしょう。

ご遺族様・ご参列者の負担を抑えることができる
オンライン葬儀では、多くのご参列者はインターネットを通じて参列いただきますので、実際に葬儀が行われている会場に来られる方はごく一部となります。
そのため、ご遺族様は大勢のご参列者への対応に追われるということもなく、通夜ぶるまいや、粗供養品などのご参列者に対するおもてなしの部分も不要となるため、ご遺族様の体力面、費用面での負担をいくらか抑えることができます。
またご参列者にとっても、葬儀の会場へ足を運ぶその労力や時間が省かれ、負担を減らすことができます。
何より、今日世間を賑わしている新型コロナウィルス感染症に関しても、葬儀の会場が「密」にならない、人と人とが直接的に関わらないというところから、感染拡大防止策として有効的であるとも言われております。

オンライン葬儀のデメリット

続いては、オンライン葬儀を行ううえでのデメリットについて紹介させていただきます。

周囲の理解が得られない可能性がある
オンライン葬儀については最近注目され始めている葬儀の形式ですので、まだ全ての方に受け入れられてはいない状況です。
葬儀の様子を配信するためには、葬儀の様子を撮影する必要がありますが、そのことについてオンライン葬儀に馴染みのない親戚の方や、儀式進行を行う宗教者の方から反感を買う恐れもあります。
また他にも、オンライン葬儀では参列者側に「インターネット環境」と「配信を見れる設備(パソコンやスマートフォンなど)」を整えてもらう必要がありますが、そういったものに不慣れな方にとっても抵抗があるようです。

香典がほとんど受け取れない
オンライン葬儀では、葬儀会場に来られる方はごく少数となることが多く、そのためその場で受け取れる香典も少なくなり、葬儀費用のほとんどをご遺族様自身でまかなう必要があります。
香典の受け渡しをインターネットを通じて行えるシステムもありますが、導入している葬儀社は今のところごく僅かのようです。

 

最後までご覧いただきまして、有難うございます。
昨今のコロナ禍の中で注目されはじめたオンライン葬儀についてご紹介いたしました。
デメリットの部分で申し上げました通り、オンライン葬儀については様々な意見が出ておりますが、ご家族様が海外にお住まいで、会場まで来ることが叶わない方々からは、オンライン葬儀で最後に故人様に会うことができたというお喜びの声もよく耳にします。
個人の考え方や各ご家庭の事情により、よい葬儀のかたちというものは様々です。その中のひとつとして、オンライン葬儀も検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

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