豆知識

喪主の役割と決め方

今回のブログでは、お葬式における喪主の役割と決め方についてお話させていただきます。

まずは、喪主の主な役割について説明させていただきます。

葬儀社の決定と連絡

 病院やご自宅、施設などで大切な方が亡くなられた際、喪主様にはまず葬儀社を決めていただきます。
決まりましたら、葬儀社に大切な方のご逝去の旨を連絡し、お迎え時間や搬送先について打ち合わせをしていただきます。

お葬式の打ち合わせや日程決定

 故人様をご自宅や葬儀社の会館にご搬送後は、喪主様とお葬式の打ち合わせをさせていただきます。
その際に、お葬式の日程やどういった葬儀形式で行うのかを決定していただきます。

宗教者への連絡とご挨拶

 お付き合いのある宗教者がいらっしゃる場合は、故人様のご逝去の報告と葬儀の打ち合わせで決定した日程を連絡していただきます。
特に葬儀の日程については宗教者の都合によって変更となることもありますので、打ち合わせ後、すぐに確認していただく必要があります。
葬儀社から宗教者を紹介させていただく場合は、葬儀社から宗教者へ連絡をさせていただきますので、喪主様から宗教者に連絡をしていただく必要はございません。

会葬者への葬儀日程の連絡

 お通夜とお葬式に参列していただく方へ、葬儀の日程を連絡していただく必要があります。

お料理の内容の決定

 お通夜閉式後にお召し上がりいただくお料理や、葬儀当日の精進上げ料理の内容と数を決定していただきます。

焼香を一番初めに行う

 一般的に、喪主様には一番初めに焼香を行っていただきます。
ご遺族代表の立場ですので、喪主様より焼香をしていただき、その後、会葬者の焼香へとうつらせていただきます。

会葬者の移動手段の確認

 葬儀当日、会葬者の会館から火葬場までの移動手段を確認していただき、必要であればタクシーを手配していただきます。

お骨箱の決定

 お墓や納骨堂など、納骨先によって適したお骨箱の大きさは異なります。
納骨先に応じた大きさのお骨箱を選んでいただく必要がございます。

粗供養のお渡し

 お葬式に参列していただいた方へのお礼の粗品を決定し、お渡しいただきます。

会葬者へのご挨拶とお礼

 喪主様には、お葬式の代表者として会葬者にお礼とご挨拶をしていただきます。

 

ここからは、主にお葬式を終えてからの役割でございます。

香典返し

 お葬式の際に受け取った香典に対し、そのお礼としてのお返しをしていただきます。
香典返しの時期としては、宗教や地域などによっても異なりますが、ご逝去日から30日から50日の間にお返しすることが一般的です。

四十九日法要の日程調節

お葬式が終わった後には、宗教者と相談のうえ、四十九日法要の日程と法要を行う場所を決めていただきます。

 

こういった内容が喪主になっていただく方の役割でございます。
まとめますと、喪主様には、『宗教者、会葬者、葬儀社の窓口』を担っていただくことになります。

 

次に、喪主の決め方についてお話させていただきます。
「誰が喪主を務めるのか」を決めるためには、以下のような考え方がございます。

① 故人様の遺言書・・・
 故人様が遺言書にて、誰に喪主を務めもらいたいか希望されている場合がございます。
その場合は故人様の遺志を尊重し、なるべくその方に喪主を務めていただきます。

② 血縁の近い親族・・・
 ①のような、生前より指定がなければ、故人様と血縁の近い方に務めいただきましょう。
古くからの慣習に従うのであれば、家督を継ぐ方(故人の息子など)に喪主を務めいただくとよいでしょう。

 上記の内容はあくまでも一例です。
ご家庭の事情によっては、上記の考え方では喪主を決められないこともございます。
(例えば、喪主を務めいただく方が高齢である、又は、若すぎるといった理由など)
その場合には、上記の考え方にこだわらず、喪主を血縁の近い別の方にお願いする場合や、
葬儀の打合せや葬儀社との窓口を別の親族の方に任せ、先に述べたような代表者としての焼香や会葬者へのご挨拶のみを喪主様にお願いする場合もあります。

 

 いかがでしたでしょうか?

このようにして見ると、全ての役割を喪主様が一人で担うのはとても大変ですし、大切な方が亡くなられてお疲れのところ、更に負担がかかると感じる方もおられると思います。
なので、喪主様一人にお葬式の全てを任せるのではなく、ご遺族の皆様で役割を分担されたり、葬儀社でサポートできるところは任せてしまうという方法が、喪主様のご負担を軽減できてよいかもしれません。

 

 

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